背景
顧客がより少ないコストで多くの事を実現するために、コンピューティング、ストレージ、ネットワークで新モデルや柔軟なサイジングなど、日々Microsoftはアップデートを行っている

コンピューティングのアップデート
新しいVMファミリー

V6シリーズ:主要なCPU(Azure Cobalt 100, AMD EPYC, Intel Xeon)を搭載した最新のシリーズで、従来比で10%以上の価格性能が向上している
V7シリーズ:プレビューだが、最新のAMDやIntel CPUで更なる性能をもたらす
最適なコンピューティング選定
クラウドコストの最適化において、もっとも単純で影響力があるのは、ワークロードの必要条件にに合わせて適切なVMを選ぶことである
VM vCore Customization (パブリックプレビュー)
VMのメモリや帯域幅は維持したまま、有効なvCPU数だけを減らすことが可能になる。
これにより、SQL ServerやOracleなど、コア単位で課金されるソフトウェアライセンスコストを最適化でき、好きなVMを利用できる。
柔軟な価格モデル
Azure VMには以下4つのモデルが存在する
- 従量課金
- Reserved Instance
- Saving Plan
- Spot VM

Spot placement score(一般公開)

Spot VM(余剰キャパシティを利用した格安VM)のデプロイ成功率を事前に「高・中・低」でスコアリングする機能。
中断リスクの低いリージョンやサイズを事前に把握し、計画的にSpot VMを活用できます。
仮想マシンスケールセット→Spotタブで「Turn on Spot」を選択すると、自動で高・中・低の評価をしてくれる。
Azure Compute Fleet(一般公開)
Spot VM、Reserved Instance、On-Demand VMを組み合わせ、コストと容量のバランスを自動で最適化してデプロイ・管理する新サービス。
最大15種類のVMファミリーやリージョンを組合せてスケールを拡大し、容量や最安価格などを優先したスポット割り当て戦略をサポートする。

ストレージ領域のアップデート
Ultra Diskの刷新
Premium SSDよりさらに高いIOPSなどを提供するUltra Diskが課金単位を刷新し高IOPSを維持したままコスト最適化が可能に刷新された。

Premium SSD v2の機能強化
Ultra Diskほどの性能は必要のない汎用的なアプリケーションにおいてはPremium SSDを利用するが、これまで v1でしか使えない機能が多くあり、v2が普及していなかった。
Azure MigrateやAzure Site Recovery (ASR)に対応。
容量とIOPS/スループットを個別にプロビジョニングできるため、V1と比較して最大30%以上のコスト削減が可能。

Elastic SANの自動スケーリング
SAN:サーバーとストレージを接続するネットワークのこと
SaaSプロバイダーなどで、多数の顧客向けにSQLデータベースなどをホスティングしており、それぞれのデプロイメントを1つのストレージプールに集約したい場合などに使われる。
これまでのSANでは、個々のディスクでIOPSの必要量をプロビジョニングする必要があったが、使用量に応じてストレージ容量を動的に拡張するポリシー設定が可能になり過剰なプロビジョニングを防げる。

Azure NetApp FilesとAzure Files
Azure Net Appにはサイズとスループットを独立してプロビジョニングできる柔軟なプランが追加
Azure Filesはv2がGAされ、File SyncなどでオンプレとハイブリッドFile Server環境を構築している場合に、日々の同期でトランザクションコストの削減ができるようになる

Azure Blob Storage – Smart Tiering (パブリックプレビュー)
アクセス頻度に基づいて、データをHot/Cool/Cold層へ自動的に移動させる機能。
ティア変更時のトランザクションコストがかからないため、アクセスパターンが予測できないデータに最適。

ネットワーク領域のアップデート
帯域幅の自動調整と、より安価な高可用性オプションが追加されました。

ExpressRoute Scalable Gateway(パブリックプレビュー)
ExpressRouteのSKUで、トラフィック需要に応じてゲートウェイの帯域幅を自動スケール(最大40Gbps)
スケール幅の最小値と最大値の中で必要な分だけ利用するので、固定サイズで無駄なコストを払う必要がなくなる。

ExpressRoute Metro
ExpressRouteのロケーションで、都市内(メトロエリア)の異なるデータセンターで冗長化構成をとる新しい選択肢。
従来の「Maximum Resiliency(完全な2拠点冗長) SLA:99.95%」と同等の耐障害性(Metro:99.9%)を持ちつつ、コストを約25%削減可能。
Zone Redundant NAT Gateway(パブリックプレビュー)
従来はゾーンごとに作成が必要だったNATゲートウェイが、1つのリソースで複数ゾーンをカバー可能になり、コストが単純に1/3に削減される。

ログコストの削減(パブリックプレビュー)
監視のコストにおけるログ保管が占めるコストが大きいため、Network WatcherやAzure Firewallのログ収集時に、必要な情報だけをフィルタリングして保存する機能を追加。
スマートティアリングと組み合わせることで、アクセスしていないログも結び付けてフィルターでコスト削減が更に可能

同様にAzure Firewallでもログ保存の生データをフィルタリングをできるようにしている


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